日本での障がいのある方のアートを紹介する場について、例えば、2000年代、2010年代を、福祉系組織が主体となった創生期だったと考えると、2020年代は、アート系組織が主体となり、現代アートとして障がいの有無に関わらず包摂的に紹介しようとする発展期に入ると予見できないでしょうか?
2020年、東京都現代美術館文化共生課が運営する「東京都渋谷公園通りギャラリー」がオープンしまし た。ギャラリーの活動方針には、〜アール・ブリュット等をはじめとするさまざまな作品の紹介を通し、ダイバーシティの理解促進や包容力のある共生社会の実現(ウェブサイトより)〜が掲げられています。 capaciousも2015年の活動開始以来、障がいのあるアーティストの作品を現代アートとして世の中に紹介することを心掛けてきました。活動の規模や目的は異なりますが、障がいのある方のアートを大きな美術の分野の中で捉えようとする方向性は、共通点があるように思います。
今回のカペイシャススタディーズでは、渋谷公園通りギャラリーの学芸員さんをゲストにお迎えし、手がけられたギャラリーでの展覧会や関連プログラムを通じて、障がいのある方のアートを美術側からアプローチする意義や可能性についてお伺いしたいと思います。この機会が、障がいのある方のアートの活動支援に携わる福祉関係の方々だけでなく、capacious自身、そして美術関係者にとっても、これからの現代アートのベクトルの一つとして共に考えるきっかけになれば幸いです。
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日時:2021年2月20日(土) 13:30~16:00 頃 (開場 13:20~)
場所:ウェブ(オンライン)ミーティング形式
定員:40名( 要事前申込) ※定員になり次第、締め切らせて頂きます。
参加:無料
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プログラム1 13:30ー14:00
capacious 2020の1年間の活動報告
capaciousの今年度の活動 (新規福祉施設の訪問、展覧会開催、アートフェア出展、オンラインストア等)をご報告いたします。
スピーカー: 田中清佳 x 宮本典子 (capacious)
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プログラム2 14:00ー16:00 (休憩、質疑応答含む)
東京都渋谷公園通りギャラリーの活動紹介
東京都渋谷公園通りギャラリーの活動紹介を中心に、これまで様々な場所で障がい者のアート活動に関わられた大内郁さんにお話をうかがいます。
ゲストスピーカー:大内郁(東京都渋谷公園通りギャラリー 学芸員)
聞き手:宮本典子(capacious)
ゲストプロフィール:大内 郁 (おおうち かおる)
(公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 文化共生課長
東京都渋谷公園通りギャラリー学芸員
千葉大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
日本での周縁的な芸術に関する研究を行った後、自治体の学芸職員を経て、アール・ブリュット・ミュージアムの一つ「藁工ミュージアム」(高知)に勤務し、展覧会やワークショップ、シンポジウムなどを企画・実施。その後、アーツカウンシル新潟プログラム・オフィサーを経て、現職。
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●参加申込方法|申込締切:2月17日(水) *定員に余裕がありますので、2月19日(金) 18:00まで受け付けます。
ウェブ(オンライン) ミーティングという形式上、E-mailにて申し込みを受け付けさせて頂きます。次の必要情報を添えて、お申込み下さい。【お名前、ご所属、TEL、E-mail、参加にあたって一言(聞いてみたいこと、興味のあること)】
●参加にあたってのお願い
ウェブ(オンライン)ミーティングは、「zoom ミーティング」を使用いたします。
「zoom ミーティング」使用したことがない方は、事前に各自ウェブサイト をご確認の上、アプリケーションをダウンロード下さい。必要なログインID等は、参加申込者にのみイベント前日にメールにてご案内いたします。定員数があるため、ログインIDの無断転送はご遠慮下さい。
※詳細チラシはこちら